• Ichiyoh Nakazawa

北島師匠レコーディングお手伝い


先日、北島師匠のレコーディング(以下、Rec)にローディとしてのお手伝い業務がありました。僕のRecローディは今回が2回目。



超有名アレンジャー、プレイヤーの方々との濃密な時間を肌で感じ取ることが出来ました‼🍀


●昔ながらの初見プレイ●


今やネットの時代、よく先輩方々からは「Recは事前にデモと譜面を貰うことが多い」と聞いていたのですが、今回のRecはどうやら初見‼

流石昔からのベテランスタジオミュージシャン、”昔はほぼ初見でやっていた”という噂は本当だったのですね!😂


まず大量の荷物をセッティング。今回は普段の小さいライブでは持ち歩かない”アンプ”があったので多めの量でした。まさか師匠、『オレンジ』のアンプなんてお持ちだったとは‼



一通り機材のセッティングが終わると、プレイヤーの方々は今日初めて譜面を貰いコンソールルームへ。(アレンジャーさんやエンジニアさんがいる部屋。演奏する人達は防音バッチリの別の部屋でRecします。)

そこで「今回はどんな曲か」、「こんなギターで」、「あんなドラムで」等々アレンジの会議が行われていたのでしょう。



師匠達が演奏ブースに戻ってきて、少しサウンドメイクをした後、

「それじゃあ簡単に1曲通してみましょう」

のアレンジャーさんの一言でみなさん”簡単に”1回通されたそのプレイたるや‼


「ほんとに初見ですか!?」


という息の合った、誰もが聞いても「凄い」演奏が行われました。



しかし、僕が衝撃を受けたのはこの後です。。。






●師匠の「気遣い力」


まずはじめに「バッキング」(伴奏のこと)のRecをし、皆大好きギターソロ等はバッキングRecが終わった後になります。🎸



今回はバッキングを4回ほど録っていました。


侮るなかれ、、この4回。ほぼ全てが「違う弾き方をしている」のです…

要は”全く同じ演奏”を4回繰り返しているのではなく

1回目、歪んだギターを「ジャーン!」と1回弾いた音をそのまま伸ばしたテイクを。

そしたら2回目は「ジャジャーン!ジャッジャーン!」と音数を増やし

3回目は「ジャーン! スッチャッチャ〜」と後半にカッティングをやったり、


とにかく色んなバリエーションを弾いていたのです。



これについて師匠は

色んなバリエーションをやった方が、

後でアレンジャーさんが「ここであの弾き方いいね!」とか「ここは変なことせず、ジャーン!と行った方がいいね」と、

意見を言いやすくなるとのこと。



Recとはつまり「後世に残す高品質の演奏を形にする行為」なわけです。

そんな大事な状況で色んなパターンを提示するには、”経験値”、そして”気持ちの余裕”、これが無いと流石に出来ません。(しかも、そのどれもが高品質な演奏…


師匠の長年の経験、そしてアレンジャーが仕事しやすいように気を遣う力

改めて凄いなと勉強になりました。🎹





●伝説の「一発録り」


バッキングRecが終わると、次はお待ちかねの「ソロ」に移ります。🎸🎸


演奏ブースに残されたのは師匠と僕だけ。



驚くことに師匠は、Recが始まるまであまりギターを弾いていませんでした。

(僕なら「こうしてああして、最後こういうメロディで終わろう」と簡単に弾くんですが)


そしてRecが始まると、

それはそれはメロディと伴奏の流れが見事にマッチした素晴らしいソロを演奏‼

プレイバックした後、師匠も結構お気に入りのご様子。

そしてアレンジャーさんからも「良いね!」


なんと、この一声で今日のRec終了(笑)


僕は思わず

「え、もう終わりですか?w」と口に出してしまったほど(笑)😅




機材を運んでからここまで、約1時間半

スタジオミュージシャンの褒め言葉は「仕事が早い」⚡️

と人伝に聞いたことがありますが、

まさかこんなにすぐ1曲が終わるとは(笑)


凄すぎますw


その後、僕らは機材を片付け、最後挨拶をして帰る時、

師匠を抜いたベースとドラムの方は既に2曲目のRecに取り掛かっていました。


実際のレコーディング現場ってやはり凄い。



時間は超短いのに、超濃密な時間を過ごした一日でした!🎵🎵


その日は素敵な夕焼けが見れました。

中澤一陽

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