- Ichiyoh Nakazawa
ギター2本まとめてリペア!弘法筆を選ばせて!
最終更新: 2019年3月19日
「弘法筆を選ばず」なんて言いますが、ギターへの違和感は演奏に負のダメージを与えますよね。できるだけノンストレスで音楽に集中できる「相棒」を、というのがプレイヤーの本望。

(引用:https://mishima-corp.co.jp/blog/2016/02/22/blog-post_22-4/)
弘法大使=真言宗の開祖として有名なあの方通称「空海」
そんな自分の体にフィットするギターを手に入れる重要な作業が「リペア」です。
しかし、問題は「どうリペアするか?」です。
残念ながら、絶対的な答えは存在しません。ギターと真摯に向き合い色んなギターを手にする中で、自分なりのギターに対する「条件」を見出していく必要があります。このような「こだわり」が「どうリペアするか?」という問題に対する限りなく近い答えであることは確かです。
今回紹介するリペアも、悩み多きギタリストの「リペア事情」に少しでも参考になればとの思いでお届けします!
ギターとリペアショップの紹介
ギター
Gibson ES335 1978年製
STR Guitars レスポール
リペアショップ
(株)インフィニティー・プロダクツ
(引用:https://www.infinityproducts.co.jp/guitar-repair-center-1)
リペア内容
Gibson ES335 1978年製
●フレット交換(Jescar #55090 SS EVO)
78年製のいわゆるヴィンテージモノとして最高の音を放つ魅力的なギターES335。音は良かったのですが、当時の製造方針なのか今年41年目を迎えるお年のせいかフレットが低く弾きにくかったのが問題点。今回は自分が慣れてるフレットの高さを目指しリペアをお願いしました。さらに評判の良い「Jescar」のものに付け替えることに。
このおかげで弾きやすさは格段に向上。Jescar製は頑丈なフレットなので、減りも通常より遅いのが大きなメリットです!
●ナット交換(デルリン)
ナット交換に至った経緯は「チューニングがすぐ乱れる問題」を解決するためです。そのため、「ペグを交換したい」と申し出たのですが、話を進めていく内に「ナット」に問題があるのでは?という方向へ。(チューニングしてて”ピキッ”て言う時ありませんか?あれはナットと弦が干渉してる音です)
結果、滑りの良いデルリン製を用いたことで、チューニングが抜群に安定。ペグを変えることなく経費削減にもつながりました!ありがたや…。🙇🏻♂️
●個々のパーツ交換
ボリュームポッド2つとノブつまみ4個、さらにジャックを交換しました。ポッドはトルクの軽いCTS製500Bカーブに交換。ノブも慣れ親しんだ「円錐台」のものに交換したことで、ボリュームの操作が格段にアップ!音量を素早く繊細にコントロールできるってとても大事なんですよね。
続いて2本目はこちら!
STR Guitars レスポール
●ナット交換(デルリン)
こちらもES335同様に、「チューニングが安定しない問題」が発生していました。ペグに問題有りかと悩んだ末、やはり同じくナットを交換してみることに。すると思ったとおり、チューニングがとても安定し、ナットの干渉も無くなりました!…デルリンよ、二度も助けられるとは、かたじけない。笑
●フレットのすり合わせ調整
ちょうど弾きやすく、音も詰まらない良いバランスで調整して頂きました。
3まとめ
今回のリペアを通して学んだ重要なことは「お店の人との会話」、そして「自分のこだわり」を持つことなのかと感じました。
壊れたものを修理するリペアは復元してもらうだけで、とりわけ自分のこだわりがゼロでも問題はなく、お店の方の腕次第ということになります。しかし、アップグレードにかかるリペアは全く別の作業。お店の方とのコミュニケーションと自分のギターに対するこだわりがなければ満足のいくリペアは難しいのかなぁ、なんて思いました。
リペアについて、”大切なギターが滅茶苦茶になって返されるのでは…思った通りに行かなくなったら…”という不安要から中々修理に出せずにいるギターを愛して止まない方に、(株)インフィニティー・プロダクツ様はオススメです!
私の不安要素を全て取っ払って頂いただけでなく、様々なギターノウハウを提供してくれました。もう感謝しかありません‼
最後に一言、
「悲しかな…ギターに言い訳もうできない」😂
ということで、次回投稿をお楽しみに!